病院の領収証からわかる医療費
突然だけど、みんな、病院受診して会計すると領収証をもらうよね?
医療機関は、領収証を必ず無償交付することが義務化されているんだ。
「領収証をしっかり見ている!」という方って、どれくらいいるんだろう!?
大半の方があまりよく見ていない、というのが現状ではないのかなあ。
まあ、それが普通だと思うけどね。
これを機に、ぜひ一度、医療費の明細をざっくりでも見れるようにしようよ。
というのが、これを知っているのと知らないのでは大違いなんだソロ。
手元に領収証があれば一緒に中身をみていこう!
たとえば、スーパーで買い物するとレシートもらうよね。
あとで、298円の値札のものが598円で打たれていたらどうする?おいらだったら、すぐに聞きに行くと思うよ(笑)!
病院の領収証はどうだろうか?ほとんど疑いなく無条件に受け取ってない?
間違いがあると言っているわけではないんだ。
例えば、「保険外負担に金額が入っているけど、なぜなの?」とか「初・再診料が前回と違う?」‥色んな情報が詰まっているソロ!
特に入院した際の領収証は情報満載なんだ。
意外と面白いんだ。楽しみながら確認してみようよ。
では、みんなも最近の領収証があればお手元に準備して、一緒にみていこう!
領収証から情報を得る!
こちらは、一般的な診療の領収証の見本です。
Aは公的保険の対象である治療の内訳が記載されています。これを見るとどんな治療をしたのかがよくわかりますね。A’は自己負担前の医療費で、1点10円となっています。
ここでの気になるポイントは、初・再診料です。例えば、歯医者とかに通ってて、ここの料金が毎回変わってたりすることありませんか?
初診料とは、最初に診察してもらう見立料みたいなもの。最初だから手間もかかるんで、少し高いんです。料金は288点(2,880円)⇒3割負担で860円くらいと決まっているそうです。
2回目以降は再診となり、再診料はぐっと下がり73点(730円)⇒3割負担220円くらいです。
ところが、2回目以降の診察で、少し時間が空いて行ってみると、また初診料が取られるということがあります。同じ病気なのになぜ?と思いますよね。
これは、患者が自己の判断で治療を中断して1カ月以上経過した場合、治療の途中でも病気が治ったとみなされ、同じ病院において治療を受ける場合でも初診として扱われるんです。。。
また、時間外(夜間・早朝)や休日の診療の場合は初・再診料に加算されます。
次にB、これは実際に窓口で支払う自己負担の医療費です。健康保険証を出すことで、現役の方は3割負担。70歳以上から収入によって1割~2割負担となります。
自由診療にはどんなものがあるのか??
最後にCの保険適用外です。全額自己負担となります。
一般的には、日常生活に支障がないものや治療を目的としないものが該当します。
例:インフルエンザ等の予防注射、健康診断、美容関係、正常妊娠・分娩*、インプラント、レーシック手術等 *妊娠分娩については出産育児一時金が別途支給されます
C’については、保険外負担の中で「評価療養」と「選定療養」といい、
保険診療との併用が認められている療養になります。
どういうことかというと、
例えば、インプラント治療をする場合、当然、検査や歯型を取ったりしますよね。通常なら、保険が適用されてもいい部分ですが、この場合、すべてが自費(自由診療)です。
ところが、例えば、選定療養である差額ベッドでは、差額ベッド料金以外は保険診療となるわけです。
以下に、評価療養と選定療養をまとめてみました。
高度の医療技術を用いた治療等で、将来、公的保険の対象とするべきかどうか評価を行う治療等 例:先進医療、保険適応外の薬など
選定療養
患者の快適性・利便性に関する療養、医療機関や医療行為等の選択に関する療養。
例:差額ベッド、時間外診療、大病院(200床以上)受診時の特別の料金など
ちなみに、選定療養の大病院受診時の特別の料金って何だと思います??
よく紹介状なしで大学病院とか大きな病院に行ったら、お金がかかるって聞いたことありませんか?実は、選定療養の一つで特別料金が加算されるのです。
みんながみんな大学病院等に直接行くと、病院が大混乱してしまうため、その回避措置みたいなものなのです。
まとめ
みんなどうだった!?
領収証をこれだけしっかり眺めることって、あまりなかったのでは?だけど、結構面白くない!?
冒頭で話をしたけど、通常のお買い物と同じようにレシート感覚で領収証がしっかり見れると、自身の医療費管理に役立つはず!
保険適用の治療と適用外も見えてくるので、今後の治療の参考にしてもらえたら嬉しいソロ。
あまり深く考える必要はないけど、知っておくと自分が何かの治療を受ける際に、とても納得感があるのではないでしょうか。
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