資産形成への道|現状把握できれば半分達成?!

仕事・プライベート関わらず何かを改善するとき、スポーツ、習い事‥大抵のケースにおいて、
現状を把握した上で、その人の技量や能力に合わせて出来ることから始めるよね!?

改善策も現状把握できていない状態で始めることほど効率が悪いことはないソロ。

資産形成も全く同じなんだ。
生活費等の支出や給料等の収入の状態、ローン等の負債、預貯金等の資産状況等。
まずは「見える化」することが重要だソロ!

この「見える化」が出来れば、資産形成の土台がしっかり出来ることなるんだ。

早速、中身を見ていこう。

 

この記事の

目的⇒どんなことにどれくらいお金を使っているかの現状把握=「見える化」し、より良い家計にする。
効果・メリット⇒お金の使い方や借入・ローンの状況が浮き彫りになり、見直しが必要か否やかの判断ができる。さらに、見直しで浮いた分を原資とし、資産形成が構築できる。

現状把握=見える化で資産形成は半分達成

 

 

現状把握とは、結局のところ、家計簿をつけることです!
「げーっ」!って思われた方も結構いらっしゃるのでは(笑)。

でもね。ご存知ですか?最近、家計簿付けるの流行ってるんですよ!?
インスタで「家計簿」ってタグってみてください。
それこそ多種多様な魅せる家計簿がたくさん溢れています。
お洒落で続けるのが楽しくなるような家計簿であれば、続けるモチベーションになります。

そして、何よりも最終的な目的は資産をつくることですよね!
何かを得るためには多少の犠牲が必要です。
家計簿をつけるからといって、お金がかかるわけでもありません。1日1,440分のうち約3分!ほどの時間をかけるだけいいのです。

まずは2か月間で結構です!それだけでも「どんなことにお金を使っているのか、使い方の傾向‥」多くの気づきや発見があります。

それでも面倒くさいという方。できるだけ楽に簡単に家計簿をつける方法を後述します。

まずは現状把握=”家計簿をつける”ポイントを各項目別に見ていきましょう。

 

支出”日常生活かかるもの”

家計簿のメインは、こちらの食費や光熱費といった日常費用です。
参考までに以下の通り分類してみました。

細かし過ぎず、ざっとし過ぎず、丁度いい按配にしたつもりです。
もちろん、参考程度にしてもらい、ご自身のやり方やインスタ等を参考に自由にやっていただいて結構です。

日常費用

食費 日常のお買物全般、お昼の弁当やランチ代など(できればお酒は別で計上)
水道光熱費 水道、電気、ガス代、冬の灯油など
日用品 掃除用品、ペーパー類、キッチン、バス用品、
衣服・美容 衣服、クリーニング代、美容院・理髪、化粧品、アクセサリー、エステ等
交際費 友人との食事、お土産プレゼント代、ちょっとしたお祝い、ご香典
交通費・自動車 交通機関定期代、ガソリン代、ETC代等(車検代は特別費用)
趣味・レジャー費 趣味、レジャー費は日帰り程度のものまで(旅行は特別費用)
教養・スクール等 新聞雑誌・書籍、セミナー、習い事(スクール)、フィットネスなど
お子様の教育費 お子様がいる場合は毎月の教育費や給食費、塾代、お子様の習い事など
医療費・予防医療費 医療機関で掛かった医療費の他、市販で買った薬やサプリメントなど
税金・社会保険料 iDeCo等の年金、自営業の国保や年金保険料、所得税など各種税金
娯楽・飲み会等 映画やコンサート、カラオケ、飲み会、家飲み酒代、タバコ、ギャンブル代など
雑費 上記以外(分類が難しいもの)

いかがでしょうか?
あらためて、お金の使い道って結構ありますよね。

次プロセスの「分類・見直し」では、これをもとに、☑消費、☑浪費、☑投資に分類していきます。そのうえで偏っているものがあれば、見直しを検討していきます。

よって、家計簿はとても重要な指標なのです。
ただし、1か月では支出の傾向がわからないため、まずは2カ月やることがマストなのです。ベターは3カ月。ベストはずっとです(笑)。

 

支出”固定費”(見直し効果大!?)

こちらも基本的に毎月かかってくる日用費ではありますが、見直すと節約効果が高いといわれる固定費をピックアップしてみました。

固定費

住居費 家賃、住宅ローン支払い、管理費・修繕積立金など
保険 生命保険、個人年金保険、自動車保険、火災・地震保険など
通信費 携帯料金、インターネットプロバイダ、NHKなど
ネットオプション等 Amazonプライム、NETFLIX等、アプリ等のサブスクリプション代など
通販 定期購入や定期購読など

見直しの代表選手として、世間一般的に言われているのが、家賃、住宅ローンの見直し・借換え、生命保険、携帯電話の見直し等といった固定費ではないでしょうか!?

他にも金額は小さいですが、インターネットのオプション関連は見逃しがちです。
一度契約すると、金額も小さいことから後々見直すことが億劫でそのままというケースがよく見受けられます。
使っていないものにお金を払うことほど無駄なことはありません。まさに浪費です。

この辺の見直しについては、次回の「分類・見直し」でお話したいと思います。
ここでは、まずしっかりと家計簿に記録し現状把握することです。

 

支出”特別費”

特別費は高額なお金がかかるものが多いため、上記の日常費や固定費と分けて、下記に一例を挙げてみました。

すぐにでもポンと出せればいいのですが、一般的には貯えた中から出すものが多く、しっかりと準備しておく必要があるものです。
特別費は、家計簿につけるというより、別項目で一覧を作っておきましょう。

特別費

ご祝儀や入学祝等 ご親戚や甥姪、友人等の結婚式や入学祝、新築祝いなど
住宅関連 住宅購入頭金、リフォーム代や塗装代、給湯器等交換必需品
教育資金 お子様がいらっしゃる方は大学や専門学校の入学金や学費
家電製品・家具 冷蔵庫、洗濯機、テレビ、テーブル等高額な電化製品や家具など
自動車関連 車購入費、車検費用(2年ごと)、自動車税(普通車:毎年約3~11万)
旅行・イベント 旅行、帰省費

以上が一般的な特別費と言われるものです。
では、どうやって把握するのか??

まずは、予測できるものとできないものに分けて検討します。

 

予測できるもの
・入学祝い
・住宅購入頭金
・住宅設備老朽に対する修繕費や買い替え等リフォーム費用
・大学や専門学校の入学金や学費
・車購入(一括/頭金)、2年ごとの車検、毎年の自動車税
・毎年または定期的な帰省、友人と毎年旅行に行っている等

今挙げたものについては、把握または計画ができるのではないでしょうか!?
入学祝いや教育費、車検や自動車税、定期的な旅行・帰省などは必要な時期が明確ですよね。
また、住宅や自動車の頭金や購入費、家のリフォーム代については、より高額になるため資金計画は必須です。
購入予定時期から逆算して計画が立てられます。リフォーム代に関しては、家を建ててから20~30年後くらいを目途に予算(計画)しておくことをおススメします。

ちなみに、資金計画については必要な時期がある程度予測できているため、その金額を目標に計画的に貯金をしていけば良いことになります。

 

次に、予測は難しいものについて

予測が難しいもの
・結婚式のご祝儀や新築祝いなど
・電化製品・家具など高額な物の買い替えなど
・ウイルス流行や急な失職、病気等の際の生活費

これらについては、予測が難しいですが、わかる範囲で準備する必要があります。

結論から言うと、緊急予備資金(有事の備え含)として、最低でも生活費または月給の6ヶ月分を常に貯えておくことをおススメします。

 

負債を把握しよう

現状把握の最後は、負債いわゆる借金等です。
借金と聞いてどのようなイメージを持たれますか?
あまり良いイメージはないですよね。
ただ住宅ローンやマイカーローン、家電製品などのカードローン‥等、身近なものも結構あるんですよ。借金って、目を覆いたくなるところではありますが、逆にしっかり向き合ってください。
何故なのか!?

ここで一つ問題です。
(問題)
カードローンで100万円を年率12%で借りたとします。
毎月1万円を返済するとして、借金の返済が終わるのは何年後でしょうか?答えは一生です。
100万円の年率12%は、年間12万円の利息ということです。
月々1万円返済ということは年間12万円。
なんと、利息しか返済していないことになります。

実際には、最低返済額15,000円のため、このようなことは起こりませんが、返済額が少ないと元金がなかなか減らず、いつまでも借金返済に追われてしまいます。

似たようなものに、クレジットカードのリボ払いというものもあります。
カードのポイントが5倍!なんて誘い文句や手続きも簡単なため、ショッピングで利用されている方も意外と多いのではないでしょうか?
リボ払いは、毎月一定額を分割して払っていきますが、当然利息がかかってきます。多額の利息を払っているにもかかわらず、毎月の支払いが一定のため、さらに買い物をしても借金が増えている感覚がありません。ついには支払いが出来ずに自己破産する方も後を絶ちません。

このようなことが無いためにも、まずはご自身の借り入れ状況を確認し、そういった借金があれば一日も早いうちに対策を打つ必要があります。

また、住宅ローンなども「借入当初から長い間、一度も金利の見直しをしていない」。なんてことはありませんか?
借り換えることで返済が数百万円変わるというケースもあります。
一度確認してみる価値はあります。

 

以下に、借入の例を挙げてみます

住宅ローン 借入金額、返済期間、金利、金利種類などを確認
マイカーローン 同上
教育ローン お子さんの教育ローン、確認事項は同上
カードローン 家電製品やフリーローンなど
参考(リボ払い) 借入というより、リボ払いしているものがあれば確認してください

以上ですが、負債についても上記の支出(日常、固定)として、家計簿等に記載することになりますが、通常の支出と違う点は、借りているため利息(借りているお礼)を付けて返済をする必要があるものです。

大切なのは借入条件等の内容です。
あらためて把握することで、見直しや最新の返済計画が立てられる可能性があります。

 

家計簿を楽につける方法はないのか?!

現状把握のプロセスを見ていきましたが、いかがだったでしょうか?
家計簿をつける必要性を理解していただければ幸いです。

とにかく、家計簿を2カ月だけ、どんな形でも良いので付けて欲しいのです!

ただ、そうは言っても、今まで家計簿をつけてこなかった方にとって「さあ家計簿つけましょう!」といわれても結構ハードル高いですよね!?

まずは、家計簿の種類をざっくり3タイプ紹介します。

⒈市販の家計簿

書店で見る一般的な家計簿です。
毎日書き込む必要はありますが、何を記録すればよいか明確なため家計簿を付けたことがほとんどない方にはオススメです。
簡単記入のものから詳細記入のものまで色んなタイプの家計簿が売られています。
自分に合ったものを選んでみましょう。

⒉袋分け家計簿

給料日に現金を引き出し、食費や日用品費などの項目別に袋に分けて管理していく家計管理の方法です。
あらかじめ項目ごとに予算を決めて、現金が入っている各袋から支払いをしていきます。
基本的に、それ以上使うことはない上に残金も一目でわかるため、お金の管理があまり得意でない方にはオススメです。
詳しいやり方は、ググると沢山出てくるので、自分がやり易い方法で始めてみてはいかがでしょうか。

⒊家計簿アプリ

スマホでいつでもどこでも入力でき、レシートを読み取ることで自動的に入力されるものがほとんどです。
集計も自動的に行なってくれるため大変便利です。
また、クレジットカードや口座残高と連携も可能なため、クレカで使ったもの等も自動的に取り込んでくれます。
個人的には、一番のオススメです。

 

以上、一般的な方法を挙げてみましたが、他にも色々とやり方はあるとは思います。
やってみなければ、合う合わないさえわかりません。まずはどんな形でもやり始めることが大切です。

 

参考までに。あるお客さんの例

最近、家計見直し相談をされた僕のお客様で、家計簿を一切つけていない方がいました。
シングルの方なのですが、老後に不安を感じ、真剣に資産を形成していきたいと、とても前向きに取り組み始めました。
ただ、面倒くさがり屋さんで、毎日記録を残せるかどうか不安でした。
そこで、できるだけハードルを低くしようと試行錯誤した結果、家計簿アプリを入れてつけ始めました。

ところが、当初は入力やレシートをスキャンするのが大変なストレスとなり4,5日でお手上げ状態でした。(ちなみに家計簿アプリの入力といっても、とても簡単なものですからご安心を)

で、どうしたかというと、極力、入力やレシートを減らす方法として、これまでの現金払いや口座引落し(光熱費等)から、可能な限りクレジットカードで支払うことをお勧めしました。

家計簿アプリは、クレジットカードとの連携がしっかりしているため、クレカ決済をすると、数日以内に自動的に記録されるのです。
元々、日常のお買物ではクレジットカードを使う方ではなかったのですが、結果的に入力やレシートスキャンも大幅に軽減!
また、クレジットカードのポイントも付加されて、現在順調に資産形成のステップをクリアしているところです。

 

家計簿アプリイメージ↓

 

一番楽チンな方法

それでも、家計簿アプリ自体がちょっと苦手だなという方は、メモ書き程度の記録もオススメします。

 

これは僕の実際の手帳の下部のところなのですが、毎日寝る前に3分程で記録していたものです。
上図の赤枠は一週間のまとめで、月末まとめやすいようにしているだけです。

そして、下図は月締めしたものです。
書いている内容はあまり気にしないでください。
このように、ざっくりでいいんです。自分が何に使ったのか判ればOKです!

ちなみに、僕はメモとアプリどちらも使いました。
結果、今はアプリを使っていますが、ご自身のやり易い方を探すためにも、家計簿に慣れてきたら、どちらもやってみるのもありだと思います。
自身に合ったやり方で出来るだけ長く続けて欲しいと思います。

 

仕事、ダイエット、スポーツ何でもそうですが、現状把握ができれば、あとは対策を立て、実行するだけです。
「見える化」するのが意外と大変ですが、これができれば半分は達成できたといえるでしょう!

最後に、このプロセスで大切なのは、2カ月間家計簿をつけること!
現状を把握しないと何も始まらない!ということをお忘れなく。

 

 

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