入院するとどれくらい医療費かかるのか!?
入院したら、どれくらい費用がかかるんだろう??
通常、近所の内科や眼科、歯科などで病院受診する時には、ある程度、どれくらい負担するのか想像できるよね?
それが入院となると、なかなか経験するものでもないし、いくら請求されるのか不安じゃない??
この記事では、入院時の費用や自己負担について、実際の入院時の領収証を使って案内していくソロ!
それでは、早速中身を見ていこう!
入院時の医療費は?高額療養費制度を活用
実際に入院した際の領収証からわかる!
実際に僕が4年以上前に盲腸で入院した際の診療費明細と領収証を使って案内していきます。
通常の診療(通院)における領収証の見方等については、別の記事でお話をしました↓
https://tsurukameshow.net/medical-expenses/
入院時も基本的には同じです。
ただ、入院となると医療費が高額になるケースが多く、高額療養費制度を活用する等、一部相違する部分がありますので、後述する申請方法も含めて一緒にみていきましょう。
上が明細で、下が領収証です↑
約5年前なので、領収証は少し前の様式だと思います。
どちらも同じ内容なので、現在の領収証の様式に近い上段の図で気になるところをチェックしていきましょう。
まずⒶの欄(グリーン枠)は、保険対象の治療です。
初・再診料のところは、深夜に搬送されたので深夜加算がされていました。
日常の通院と違う点は、入院料、手術、麻酔、病理診断などでしょうか。
そして、もう一つ気になるのが、DPC包括というものです。
詳細は割愛しますが、詳しく知りたい方は厚労省HP等で確認してみてください。
すごく大雑把に言うと、病気ごとの治療のパックプラン(病名や手術・処置などの内容に応じた1日当たりの定額の医療行為)みたいなものです。
しいて例えるなら、携帯の定額パック料金がDPCで、それ以外にプラスでかかった費用が入院料や手術、麻酔等にあたると考えてください。
また、食事療養は入院時の1日3食の食事代です。記載額は自己負担前の金額です。
自己負担額については、後述します。
Ⓑが保険外負担いわゆる全額自己負担の部分です。
内訳は、差額ベッド代とパジャマ代でした。
僕が入院した病棟は4人部屋でしたが、1日5,400円の差額ベッド代がかかりました。
病室はそれなりに広くて快適でした。病院によって差額ベッド代や個室料金の設定は違います。
Ⓒは合計額のところになります。
実際の自己負担額は!?
まず、保険診療部分の点数を全部足すと、44,195点で、医療費にすると44,195点×10円=441,950円となります。
通常、その額から自己負担割合の3割(一般)が自己負担額になります。
このケースでは、441,950円×0.3=132,590円(10円未満四捨五入)となるはずです。
(正式には保険診療医療費総額×自己負担割合の金額が記載されます)
しかし、保険の合計額の下の負担額は81,850円となっていますね。
なぜか??
実は、高額療養費制度の限度額認定申請を行っているからなのです。
☛高額療養費制度について
今回の自己負担限度額=80,100円+(医療費-267,000円)×1%で計算*年齢や所得等で変わります
=80100円+(441,950円-267,000円)×1%
=81,850円(10円未満四捨五入)
最近は、支払いの前に高額療養費制度の限度額認定を申請されるケースが多いので、このような支払いのイメージでいいかと思います。病院側も医療費のとりっぱぐれをなくすためにも高額療養費制度の案内をしっかりしてくれます。
ただ、もし申請ができなかった場合は、当然に後日できますのでご安心ください。
支払い分と自己負担限度額の差額が還付されます。
次に、保険(食事・生活)の記載部分である食事代について補足です。
食事代の自己負担額は↓
僕が入院したときは、1食360円でした。数年ごとに料金改定があり、現在460円です。
明細で照合すると、2,880円のところ。僕は手術後すぐにご飯が食べれず2日間半だったので、
360円×3食=1,080円×2日 + 360円×2食=720円 =2,880円⇐自己負担の食事代
厳密は下記の式で自己負担が決まっています。
上記の食事代の自己負担額だけを知っておけばいいと思いますので、参考程度にされてください。
平均的な家計と比較した標準負担額が自己負担額になります。
僕の入院時ケースで2,880円。
厚生労働大臣の…食事療養費が5,270円のところ。
そして、その差額2,390円が入院時食事療養費として保険で負担してくれる部分です。健康保険から病院に入ります。
最後に、保険外負担という部分ですが、上述(明細書のBの欄)の額である保険外負担(全額自己負担)がそのまま記載されています。このケースは差額ベッド代とパジャマ代でした。
以上、保険診療の自己負担額81,850円+食事自己負担額2,880円+保険外負担額11,080円の
合計95,810円が実際に支払った医療費でした。
まとめ
結論、保険診療の医療費が100万円かかろうが200万かかろうが、高額療養費制度による自己負担額により、支払額は自己負担の限度額+αぐらいになるということです。
快適な病室を選択(差額のベッド代)したり、保険外の自由診療等を選択するとなると、それなりに高額になってきますので、貯蓄で賄うか民間の保険を活用するかなど検討する余地はあるかと思います。
個人的な意見になりますが、大抵の病気は保険診療でOKだと思います。ですが、ガンに関しては、保険外治療の選択肢は考えるに値すると思っています。
ガンに関しては、別の記事で情報提供していきたいと思います。
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